力がぶつかる

100%あなたの見方のはずの潜在意識が、なぜ人生にマイナスの働きをしてしまうのか?

「潜在意識は24時間365日、あなたの幸せのために働いている」
よくある自己啓発書にはそう書かれています。

しかし、現実はどうでしょうか?
「どう見ても、私の潜在意識は私を不幸にしようとしているとしか思えない」

そう感じるのが普通でしょう。

結論を言えば、潜在意識は確かにあなたの味方であり、あなたを守ろうとしています。
ただ、「守り方(プログラム)」が致命的に間違っているのです。

これは「ウイルスの入ったセキュリティソフト」のようなものです。
パソコンを守るために、新しいソフト(変化)を全てブロックしてしまう。
結果、パソコン(あなた)は動かなくなります。

なぜ、味方であるはずの脳内に「バグ(誤った信念)」が入り込んでしまうのか?
その主な4つの原因(感染ルート)を解説します。

原因1.生育過程での「ウイルス感染」(毒親・いじめ)

最もメジャーな原因です。
子供の脳はスポンジのように柔らかく、親や周囲の言葉を「世界の真実」としてインストールします。

  • 毒親・不適切な養育:「お前はダメだ」「迷惑をかけるな」と言われ続けることで、「私には価値がない」というプログラムが完成します。
  • いじめ・いじり:集団の中で恥をかかされたり、否定された経験が、「人は敵だ」「目立つと殺される」という強力な生存戦略を作ります。

これらは、当時は生き延びるために必要な「防衛策」でしたが、大人になった今では自分を縛る「足かせ」になります。

原因2.「更新されていない」古いOS(過去の成功体験)

これは「昔は役に立ったが、今は邪魔になっているプログラム」です。

例えば、幼少期に親が厳しく、反抗して戦うことで自分を守った人がいるとします。
その人の脳には「攻撃こそ最大の防御」というプログラムが刻まれます。

子供の頃はそれが正解でしたが、社会人になってからもそのプログラムが作動し続けると、上司やパートナーに無意識に攻撃的になり、人間関係を破壊してしまいます。

「子供用の鎧(よろい)」を、大人になっても無理やり着ている状態。
これが生きづらさの一因です。

原因3.「他人の常識」という名のマルウェア

あなたには、生まれ持った「本来の気質(OSの仕様)」があります。
(HSPのような敏感さや、好き嫌い、性的指向など、理由のない根源的なものです)

しかし、教育や社会の常識によって、
「普通はこうあるべき」「みんなと同じにしろ」
という、あなたのスペックに合わないアプリを無理やりインストールさせられます。

本来の信念が押さえつけられてしまう

Macのパソコンに、Windowsのソフトを無理やり入れて動かそうとしているようなものです。
当然、エラーが起き、フリーズします。

多くの人は、この「後付けされた価値観」を自分だと思い込んでいますが、それはただの「ノイズ」に過ぎません。

原因4.初期設定のバグ(遺伝・家系のトラウマ・魂の記憶)

「なぜか理由もないのに、特定のことが怖い」
「教わっていないのに、強いこだわりがある」

これは、生まれた時点ですでにインストールされている「初期設定(プリインストール)」の問題です。

  • 遺伝的トラウマ(エピジェネティクス):最新の科学では、祖父母や親のトラウマ体験が、遺伝子スイッチとして子孫に受け継がれることが示唆されています。
  • 魂の記憶(過去世・カルマ):スピリチュアルな視点では、過去世から持ち越した課題や、家系の因縁(カルマ)も、潜在意識の深い部分に刻まれています。

これらはあなたの責任ではありません。
しかし、あなたの代で「解約(解除)」しない限り、無意識に人生を操り続けます。

「バグ」を特定し、書き換えるだけでいい

重要なのは、これらの原因を「犯人探し」して親を恨んだり、運命を嘆くことではありません。

「ああ、私の脳にはこういうバグが入っていたんだな」と客観的に認識し、淡々と削除・修正(書き換え)することです。

ゆうすけ式セッションでは、あなたがどのルートで感染したのかを特定し、適切な「アンチウイルスソフト(書き換え技術)」を使って、脳をクリーンな状態に戻します。

では、なぜ多くの人は、このバグを自力で修正できず、頑張るほどに悪化させてしまうのでしょうか?
次項では、その残酷な「ループの構造」について解説します。

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