何故このメソッドだと、悩みを引き起こす原因が何であっても関係なくしっかり解消できるのか?
「火事(悩み)」を消すのに、「出火原因(過去)」を知る必要はない
結論から言います。
多くの人が、自分の生きづらさの理由を知りたくて、必死に過去を掘り返します。
「私はアダルトチルドレンなのか?」「愛着障害なのか?」「これはトラウマのせいか?」
しかし、厳しい現実をお伝えします。
原因が「〇〇だ」と分かったところで、それだけで悩みは消えません。
家に火がついている(悩みがある)時に、「この火は放火なのか?寝タバコなのか?」と分析していても、火は消えません。
必要なのは、原因分析ではなく、「今すぐ水をかける(消火活動)」ことです。
ゆうすけ式メソッドは、原因探し(犯人探し)をする探偵ではなく、問題を解決するエンジニアのスタンスを取ります。
「根本原因の特定」にこだわると治らない3つの理由
巷には「根本原因を特定して癒しましょう」というセラピーが溢れています。
しかし、これには構造的な限界(欠陥)があります。
1.心は「1対1」の単純構造ではない
「恋愛がうまくいかない原因=父親との関係」といった単純な図式で説明できるほど、人の心は単純ではありません。
セルフイメージ、遺伝的要因、過去のいじめ、様々な要因が複雑に絡み合って、今の「バグ」を作っています。
一本の糸を解こうとしても、絡まりすぎて解けないのです。
2.本人が覚えていない(解離している)ことが多い
深いトラウマであるほど、脳は自分を守るために記憶を消去(解離)します。
「原因がわからないと治せません」というスタンスでは、記憶のない人は一生治らないことになってしまいます。
3.話したくないことを話すストレス
辛い過去を何度も思い出し、セラピストに話すこと自体が「再トラウマ(二次被害)」になることがあります。
私のセッションでは、言いたくないことは無理に言う必要はありません。
「ラベル」ではなく「構造」を変える
「私はHSPだ」「私は回避依存症だ」
そうやって自分に「病名のラベル」を貼って安心しようとするのは、もう終わりにしましょう。
あなたが何という診断名であろうと、やるべきことは一つです。
「脳内の2つの意識(顕在意識と潜在意識)の不一致を解消し、矢印を同じ方向に向けること」
これだけです。
矢印が不一致を起こしている「構造」さえ直してしまえば、原因が親だろうがいじめだろうが、結果として悩みは消滅します。
パソコンがウイルス感染した時、どのサイトで感染したか(原因)を特定しなくても、強力なワクチンソフト(書き換え技術)を使えば駆除できるのと同じです。
「原因がわからなくても、治る」
これが、脳科学に基づいた解決志向アプローチの最大の強みです。
では、具体的に「繊細すぎる気質(HSP等)」の人が、どうやってこのメソッドで強くなれるのか?
次項では、生まれ持った気質と書き換えの関係について解説します。